融資

すでに物件を所有している状態で新規の融資を申し込む際には、所有物件一覧表を提出するとよいでしょう。所有物件一覧表には、物件ごとに、上記の詳細を記載します。この資料によって、事業の収入状況からの将来の収益性、過去の投資実績、担保物件設定可能性などを確認することができ、融資の審査を進めやすくできます。

融資申し込みの際に必須ではありませんが、購入したい物件の資料を提出するとよいでしょう。物件の資料としては、所在地等の概要書、家賃表、登記簿、図面、評価の証明書、リフォーム費用の見積もり、物件の写真などです。このような補足資料があることで、銀行も評価をしやすくなり、良い条件の物件であれば、審査が通りやすくなります。

金融機関に融資を申込する際に、初めての取引の場合、銀行側から見ると、事業主がどのような経歴の人物か、また、事業主の家族がどのような構成になっており、どれぐらいの資産や収益力があるのかが分かりません。

銀行融資の際に提出する返済計画表は、借り入れた資金をどのように返済していくかを示す書類です。返済計画表には、既に借入を行っている借入金についても、全て記載します。個人事業主の場合は、住宅ローンやカードローンも全て含みます。

銀行融資の際に提出する事業計画書は、事業を始めるにあたって取り扱う商品やサービスの概要、ターゲットとする顧客やマーケティング・販売手法などの経営戦略をまとめたものです。

銀行融資の際に提出する事業概要書は、既存事業及び融資対象となる新規事業の概要について説明する資料です。既存事業については、その事業の内容、売上の内訳、いつその事業を開始したか、何人で運営しているか、なぜその事業を始めたか等を記載します。融資対象となる新規事業についても、事業内容や事業開始理由などを記載します。

履歴全部事項証明書は、登記簿謄本の1種で、法人番号や資本金額などの会社情報を証明するための書類です。履歴全部事項証明書は、法務局の窓口、法務局への郵送、登記・供託オンライン申請システムで誰でも取得することができます。

定款は、会社を経営していくためのルールをまとめたものです。法人の場合は、金融機関に融資を申し込む際に、この定款の提出が必要です。融資申し込みの際には、定款のコピーでかまいませんが、実際に融資を受ける際には原本の提出が必要です。

試算表は、帳簿に記載された全ての勘定科目の借方と貸方の金額が記載された書類です。前期までの決算書類は、確定したものを準備できますが、当期の決算書類については確定していないため、銀行に提出することができません。そこで、試算表を提出することで、当期決算の途中経過の情報を銀行に提供します。

銀行融資を受ける場合、法人の場合は過去3期分の決算書を、個人事業主の場合は過去3年分の確定申告書を提出しなければなりません。どちらもある場合は、両方提出します。融資の際には、優秀な経営者である印象を持ってもらうことも、審査の結果を左右します。